韓国の芸能事務所で8年働いた人のリアルな話(学歴・仕事内容、辞めた理由、など)

韓国の大手3社

芸能事務所に就職したい人へ

あるネットユーザーが、8年間芸能事務所で勤務した自身の経験談を公開しました。

<芸能企画会社に就職したい人へ>

①学歴

私は地方の4年制大学を卒業した。国立じゃなくて、地方のそこそこ大。学科は文系、2年の時に専科で広告関連学科を卒業し、単位は総単位3.8程度、TOEICは820以上、スピーキングレベルは6、日本語レベルはN4(ゆっくりの会話であれば、理解できる程度) 、それ以外には複数の広告コンペ経験など。
それと、就職に際して、ポートフォリオも準備した。

芸能事務所に就職したい子達が、真っ先に心配するのが学歴だと思うけど、就職して来る子達の中には、高卒もいたし、海外の大学を出た子もいた、専門系から、名門大学を卒業した子まで、学歴は様々でした。事務所側が求めるのは、実務経歴、外国語、志望部署に適した実力、なので、どんなに良い大学を出た人でも、実力主義なのでクビになる人も多かった。ただ、やはり高卒はあまり採用していないようでした。私が働いた事務所には、高卒はあまりいなかった代わりに、専門学校系から来た子はかなりいたよ。

②就職した理由

私は音楽が好きで、芸能人も好きだったし、私が企画したプロジェクトが、大衆に認められるアーティストを作ってみたくて、高3の時から進路を決めていた。

③辞めた理由

色んな事務所で働いて来た、誰もが知っている大手のうち2社でも働いたし、中規模でも働いた。初めて就職したのは、大手だった、大手は思ったよりシステムがうまく回らず、簡単に言えば本当に放置。まず企画した場合、意見が全部合わなくても、普通ならみんなで一緒に合わせて行くのが正常なのに、意見を出しても、主に役職が高い先輩の意見が通る。

正直、この時から・・・ただ、機嫌をうかがって埋めていくのがむしろ気楽に思うようになった。そして、決まった勤務時間だけ働くのではなく、残業も多い。契約は午前9時~午後7時までだったけど、実際は早く帰れた日で10時、遅ければ12時や1時、そしてアーティストのデビューやカムバックが決まれば、その週はほとんど徹夜作業・・・正直、髪も抜けて、ご飯もロクに食べてないから、健康状態は最悪で、それでも給料はあまりくれないし、この仕事をしたければ、本当に全部諦めてでもできる時にする方がいいと思うよ。そして、長くは働けないから、その後の対応策もきちんと準備しておいた方がいいと思う。

中規模の芸能事務所の場合、私は一番働きやすいと思った。大手は急に成長し、その体系についていけないから放置するようになるけど、中型はそうではない。そして、社員数も少ないから、社員同士で関係が深まりやすく、遅くまで働いていても、気持ちが楽に働けたところが多かった。

④ミーハー気分での就職は辞めた方がいい

芸能人は人によって本当に違うけど、でもとりあえず、ただ芸能人に会いたい、という理由で芸能プロダクションに就職しようとしている人は、すぐに別の進路を探してほしい。芸能人によっては、上から目線だったりする人もいて、芸能人のせいで仕事を辞めた人もいたほど。

また、所属芸能人に恋愛の噂が出たら、たくさん電話がかかって来るけど、スタッフであっても、誰と誰が付き合っているか?なんてよく分からない。同じ会社で働いていても、個人的に会うこともないので、友人から裏事情について聞かれることも多いけど、同じ社内にいても何も知らないし、我々も公式発表が出るまで分からない。

<芸能人になりたい人へ>

①みんなが勘違いしていること

大手でキャスティングディレクターをしていた時、グローバルオーディション、公開オーディションなど、色々と経験して来た。とりあえず、みんなが勘違いしていることがある。大規模・中規模・小規模、どこの事務所でも、顔だけを見て選ぶことは絶対にない。

本当にボーカル実力が優れ、基本スキルがある子を、私たちは取っておくんだ。その後、デビューに向けて良い子の映像だけを整理し、会社の新人開発チームと共に、検討し、選んでいくシステムだよ。

実力は無くても、ビジュアルさえ良ければ無条件に選んでトレーニングさせてくれる、という噂も多いけど、実際には、それだけで選ばれた場合、毎月の月末評価はどうするの?練習生の中でも、努力をして良くなるケースもあることはあるけど・・・トレーニングにも限界があるので、基本ができていることが、やはり一番大事。

②辛かったこと

キャスティングディレクターをやった後、新人開発チームに部署を移した。その時は、練習生の子たちに会うたび、申し訳ない気持ちになった。幼い年齢で、学校も友達も諦め、事務所でトレーニングを受けている姿を見ると、誇らしいけど、とても申し訳なくて・・・もっと他に良い夢を探してほしい、と願ったことが何度もあった。

そして、何より1番辛いことは、長い練習生期間の子に「退社しろ」という時、また、デビューがいつになるのか?も分からない不安がある子たちが、自発的に退社を決めた時。幼い年齢で入所した子は、大学にも行けず、高校卒業すらできなかった子も多いため、その責任は企画会社が持つことが正しいと思う。先日、昔、働いていた某事務所を辞めたある練習生がSNSを始めたと知って、心が痛かったよ。

③オーディションを通るまでは無理なことはしないで

オーディションのため、極端なダイエットをして来る子もいるけど、あまり無理はしないで欲しい。ポッチャリでも、太っていても、選ぶ時は選ぶよ。まだ幼いのに、無理なダイエットで健康を害さないで欲しい。もちろん、会社に入ればダイエットをさせるけど、 練習生になるまでは、あなたたちが食べたいものを、食べたいだけ食べて生きてほしい。

私自身はアイドル志望を考えたことがないから、どんな内容を書けばいいのかよく分からないけど、アイドルに夢を持っている子達の、ちょっとでも役に立ってればと思い書いたが、あまりよくない話ばかり書いているようで、あなたの夢を挫折させたのなら、申し訳ない。