ライ・グァンリン(元Wanna One)中国活動本格化 vs CUBEとの専属契約訴訟 経過まとめ

ライ・グァンリン(元Wanna One)

「無断契約で信頼関係が崩れた」vs「騙されている」

現在、所属事務所CUBEエンターテイメントと、専属契約訴訟中のライ・グァンリンが、本格的に中国での独自活動を始めていることが明らかになりました。

台湾出身のライ・グァンリンは、既に中国のドラマ2作への出演を確定しているとして、先月末にはクランクインイベントに参加するなど、着実に中国でのキャリアを広げています。

「プロデュース101」シーズン2に、CUBEエンターテイメントの練習生として参加したライ・グァンリンは、最終デビュー組にも選ばれ、人気グループ「Wanna One」のメンバーとして活躍しました。

しかし、2018年末にWanna Oneの活動が終了すると、2019年7月、ライ・グァンリンがCUBEエンターテイメントを相手取り、ソウル中央地裁に「専属契約効力停止仮処分訴訟」を起こしました。

ライ・グァンリン側の主張

2018年1月、CUBEエンターテイメントが無断で、ライ・グァンリンに対する中国国内での独占的マネジメント権を、第3者である「タジョエンターテイメント」に譲渡、その対価として、ライ・グァンリンに支払った契約金の、実は数十倍もの金をタジョ側から受け取っていたことが判明した。ライ・グァンリンと両親は、この契約自体を知らされていなかったとして、マネジメントとの信頼関係は崩れ、専属契約が無効になったと訴えています。

CUBE側の反論

ライ・グァンリンから(中国マネジメント契約の)同意は得ていた。したがって、ライ・グァンリンとの間に、いかなる契約上の解約事由も存在しない。ライ・グァンリンが中国で急速に知名度を上げると、ライ・グァンリンとその家族をそそのかし、弊社と代行会社を排除し、ライ・グァンリンとの直接契約をもくろんだ、背後勢力がいる。

と、ライ・グァンリンの方がむしろ「誰かに騙されている」と主張しています。

2審 敗訴も、ライ・グァンリン側は本訴訟に手ごたえ

<裁判経過>

1審ではライ・グァンリン側の訴えは棄却され、すぐにライ・グァンリンは抗告しましたが、抗告審でもまた、訴えは棄却され、2審ともCUBE側の主張が通っています。

しかし、ライ・グァンリン側の法廷代理人は、本訴訟への手ごたえを感じています。

抗告審は「仮処分申請」の引用を求める抗告を受け入れなかったが、ソウル中央地裁の議員決定が認めたこととは完全に異なり、争いの対象となった事実関係の判断においては、私たちの主張は全て受け入れられている。

抗告審ではCUBEとタジョエンターテインメント間の「権利譲渡契約」が債権者(ライ・グァンリン)と債務者(CUBE)間の信頼関係を損なう行為だと認め強調しており、このため、本案の専属契約関係をそのまま維持することが難しいと判断している。

と、代理人はあくまで「2つの裁判では敗訴したものの、本案訴訟では勝訴の可能性を高く予想している。」と、強気な姿勢を見せています。

この主張にも、CUBE側は

裁判における抗告棄却決定を尊重し、当事者間で対話を通じて円満に問題を解決したい。

と、本訴訟には望みたくない、との見解を示しています。

本案訴訟という新しい局面に突入することになった、ライ・グァンリンとCUBEエンターテイメントとの専属契約を巡る紛争ですが、ライ・グァンリンは訴訟と並行し、既に中国での本格的な活動を着実にスタートさせていることが話題になっています。