2ヵ月で4人、グループ内イジメを暴露する背景とK-POPの裏側「感情労働」(AOAミナ、LIMITLESSヒソク など)

2ヵ月で4人がグループ内イジメ被害を主張

2ヵ月で4つのグループから内部イジメが主張される事態

AOAを脱退してから1年以上が経過した今年7月、突然、元メンバーのミナが、活動当時に受けた、リーダー・ジミンからのイジメを暴露し、自殺未遂や、他の同僚メンバーたちへの批判を含めた内容を、SNSに連続投稿する騒動が起きました。

その後、今度は「プロデュース101」シーズン2に出演し、同番組に出演していた練習生たちと共に、ボーイズグループ「LIMITLESS」で活動中だった、ユン・ヒソクもグループ内イジメを訴え

さらに、ANSのヘナ、そして、先日、2度目の漢江での自殺未遂騒動で救助されたことが報道されたばかりの、ILUVのシン・ミナ、など

立て続けに、4人の現役アイドルメンバーが、グループ内イジメを暴露する、異例の事態となっています。

彼らはみな、SNSを通じて世間に向け暴露を行い、さらに、所属事務所側の対応についても、批判する指摘をしています。

ミナ(AOA)の場合、イジメを理由に「脱退するしかなかった」と、グループ脱退時の本当の心境を明かし、イジメの主犯だと名指した、ジミンは、結果としてグループを脱退、芸能界も引退した状態となっています。

また、ヒソク(LIMITLESS)は、要求している契約解除が進み、公式にグループを脱退し、シン・ミナ(ILUV)は、前所属事務所と元メンバーたち側とで、イジメの有無について今も意見が対立しており、警察の捜査に加え、名誉棄損で訴えられ、近く正式な裁判に進む予定。

メンバーもライバル、過度な「感情労働」に疲弊

このように、幼い年齢でデビューするアイドルグループのメンバーの中には、グループ内で苦しみを抱えている者がいること、また現在、表立って訴えているのは4人だが、その他のグループにも、苦しみを抱えているメンバーが居ないとは言い切れない。

特に、自らを傷つける行為や、極端な選択をする者までいる現状に、多くの人たちから、憂慮と残念な意見が集まっている。グローバルな人気を誇り、存在感を保っている「K-POPの暗い裏の面」という指摘も相次いでいる。

大衆音楽評論家で慶煕大のパク教授は

K-POPシステムは事務所ごとに、1つのアイドルチームが「作られる」システムだ。 アイドルのほとんどが子どもの頃に練習生としてスタートし、最初から過度な競争構図にさらされているため、他のライバルグループだけでなく、同じグループ内のメンバー同士でも、ストレスの要因となる。

<必然的に葛藤が発生するしかない理由>

特に事務所側によって、全てのイメージが作り上げられるアイドルの特性上、メンバーたちは社会的に隔離されながらも、その作られた人格を「自分」であるかのように受け入れなければならない。そんな中、最近は特に、ステージだけでなく、私生活までもをメディアやSNSを通じて、絶えず見せなければならない状況であるため、「感情労働」の数値が非常に高くなっている。

このような現状はすぐにメンバー間の鋭い神経戦にもつながりかねず、精神的な過負荷現象として現われる。