「SM買収合戦」カカオにHYBE、CJまで参入
SMエンターテインメントのイ・スマン統括プロデューサーが、自身の持ち株分を売却する考えがある、として、CJのイ・ミギョン副会長が「直接会うため緊急帰国した」など、業界内が騒がしくなっています。
3日、投資業界関係者によると
SMエンターテインメントの株式買収を前に、CJが本格的に参加する意向を明らかにした。これまで、SM株の買収先として、最有力とされていたカカオエンターテインメントに続き、CJがダークホースとして登場した。これにより、「SM買収合戦」は新たな局面を迎え、さらに、BTSの所属するHYBE(BigHit)も、「ラブコール」に参戦してきたことが知られ、さらに激化している。
これにより、SMは社にとって、全体の20%近くにおよぶ株式を、どの企業に売却するのか?が、今年下半期のエンタメ業界の最大の関心事となっている。
SMの筆頭株主は誰の手に?
今回、売却が予定されているのは、SMの筆頭株主であり、創設者でもある、イ・スマン氏の持ち株分「全量」になります。この分量は、SM株の18.73%を占めており、該当の分量を購入した者に、事実上
SMの経営権を渡す
ことになるとして、注目が高まっています。
業界関係者からは
SMが1995年に創立されて以来、最大の変化を迎える転機となるだろう。
SMの買収金額は、2兆5000億ウォン~4兆ウォンと推定され、カカオはSMに2兆5000億ウォンを提案、HYBEはそれより高い、金額を提示している、という。CJの提示金額は明かされていないが、CJが買収合戦に参加した、という報道だけでも、すでにSMおよび、系列会社の株価が大幅に上昇している。
買収相手がどこであれ、イ・スマン氏が「全量」を売却すれば、SMの企業価値は垂直上昇する、という展望は業界内で蔓延している。
「イ・スマン株式売却」の噂は以前から流れていたが、最近の状況のように、具体的な企業名が取り上げられ、直接的な議論がなされたことはなかった。SMのこのような動きは、最近のHYBEをはじめ、エンタメ企業各社が、経営構造を革新していくことに合わせ、「創業者に依存した経営」「世襲による経営権承継」では、企業の期待値を維持することが難しい、という見方からと言われている。
また、今回、莫大な持ち株を売却する背景について、専門家からは
イ・スマン氏は贈与税など、莫大な税金を甘受してまで「承継する必要はない」
と判断したようだ。
イ・スマン氏は、大手企業から次々に売却提案が相次いでいる状況を見て、これを機に応じるものと見られています。