経営陣 vs 創業者から、カカオ 対 HYBEへ
SM現経営陣と創業者イ・スマン氏との内部紛争から、とうとうkakao 対 HYBEという、企業同士の対立にまで発展している現在のSMエンターテイメントをめぐる経営権争いについて
所属アーティストが人質状態
だと指摘されています。
双方ともに「相手が実権を握れば、SMアーティストに被害が及ぶだろう」と同じことを言い合っている状況で、1番に心配されるのはSMの所属アーティストのこと。
<キー(SHINee)カムバック記念配信で>
公演したいけど、どこに話せばいいのか?会社が今、落ち着かなくて
<スルギ(RedVelvet)HYBE所属NewJeansダンスをリクエストされ>
(不必要な誤解は避けたい、と断る)困ったことになってはいけないので・・・
<テヨン(少女時代)映画「生き残るための3つの取引」セリフを引用>
本当にみんな一生懸命に生きてるんだな、一生懸命に
所属歌手からイ・スマン氏への感謝の言葉が消える
SM所属アーティストにとって、いつも授賞式では感謝の対象である イ・スマン氏へのメッセージが、先日の「CIRCLE CHART MUSIC AWARDS 2022」から消えています。
受賞したaespa、NCT、両グループともに、これまで「イ・スマン先生」と呼びかけ、感謝の言葉を伝えていましたが、言及がなかったことが話題となりました。
最悪の事態を想定すれば、もしHYBEが買収した場合、SMから再契約を迎えた所属アーティストが次々に移籍する可能性が指摘されています。
RedVelvet
SMはEXO以降、所属アーティストの再契約状況を明かしておらず、RedVelvetの場合、今年デビュー9年目に入り、7年目だった2021年に契約満了説が出たものの、特に発表がないまま今も所属している。
元々の契約が8年~10年という説と、仮に2021年に再契約をしていたとしても数年の契約で、どちらにせよ今年、RedVelvetにとって今後について重要な年だと見る意見が多い。
NCT
2016年にデビューしたNCTの一部メンバーは、今年が「魔の7年」
SUPERJUNIOR
2015年に自身のレーベル「SJレーベルズ」を設立し、別運営されている。すでに彼らは昨年、再契約を結んだことを明かしている。
再契約済み男性歌手は兵役などで契約期間に違い
また、再契約をすでに終えている男性グループの場合、自身の兵役時期と関係し、メンバーごとに期間が異なるため、今年が再契約の重要な年になるメンバーもいる。
一部SMアーティスト、他事務所と接触報道
現在のSM所属アーティストの中で、2020年にデビューしたaespaを除き、その他は契約満了間近か、再契約済みでも、次の再契約に向けた話し合いが行われていると予想される。
特に再契約が迫っているアーティストは、HYBEによる買収への反発からか、新しい事務所へ移る可能性があり、実際に一部のSMアーティストがすでに他事務所と接触していると噂が広がっている。
業界関係者
すでに知名度があるアイドルは、このままSMに残る理由がなく、ソロ活動を支援し、収益分配の面で有利な中小事務所を探し、出ていく可能性が高い。
SMに長く残っていたアーティストの大部分の再契約は、(SMへの)義理で下した決定なので、他に買収されるこの状況を喜んではいないだろう。
しかし、一方でHYBEが欲しいのは、NCTとaespaの「IP(Intellectual Property:知的財産権)」との指摘も
アーティストの離脱はそれほど大きな問題にはならないだろう。現在、SMの主要な知識財産権(IP)はNCTとaespaで、この2チームだけを確保すれば、現在の企業価値に大きな影響はなく、これからデビューする新人の底力も残っている。
HYBEがSM買収で得る確実な資産は多数のIP、SMが保有する商標は国内だけで1801件、海外では966件、計2767件に達する。
この他、特許/実用新案計33件、デザイン33件、著作権52件も持っている。これにはアイドルグループ名、グループロゴ、アルバムジャケットデザインなどが含まれている。
芸能事務所は特別な技術力を持った会社ではなく「IP」と人的ネットワークが唯一の資産であるため、再契約時期ごとにリスクがある。SMはこれまで、最大事務所という特別な地位のおかげで、多くのアーティストと再契約を結び、長期的な契約を持続して来た。
しかし今はHYBEに押され、新人デビュー数も減り、以前ほどの力はない、という評価が出ている。