【FIFTY FIFTY】デビュー5ヵ月で米ビルボード入で中小事務所の戦略に変化(異例の成功!秘訣はTikTok)

4人組ガールズグループ「FIFTY FIFTY」

新人、無名「FIFTY FIFTY」米国市場での成功で中小に影響

昨年11月、コンテンツ専門クリエイティブ事務所「ATTRAKT」からデビューした、4人組ガールズグループ「FIFTY FIFTY」の成功が話題になっています。

事務所規模も中小であり、まだ新人ながら異例の米国ビルボード「HOT100」にチャートインしたことで注目され、韓国の中小事務所における「グローバル攻略」への自信と、再設定に大きく影響しています。

歌謡関係者

(「FIFTY FIFTY」の成果を受けて)多くの中小事務所が音源製作からマーケティングまで、全工程で変化の導入を試みている。昨年11月にデビューし、国内でもまだ無名のグループが、世界最大の音楽市場で活躍することに大いに刺激を受けた。

以前までは、国内の有名作曲家と作業しよう!とする傾向が多かった。しかし、今は新人作曲家や海外作曲家らとのミーティングも積極的に行い、メンバーによく似合う曲を探すために努力している。

「まずは国内ファンダム強化」固定概念から変化へ

「FIFTY FIFTY」の特徴としては、デビュー当初から海外市場を狙って海外作曲家の曲で活動しており、新曲「Cupid」はビルボードのメインシングルチャートである「HOT100」入り、その後も2週連続で順位を上げています。

歌謡関係者

「FIFTY FIFTY」だけでなく、海外作曲家と作業した第4世代アイドルたちの音楽が大部分、良い成果を収めたため流れが変わって来た。

特にアーティストと音楽とのマーケティング方法への変化が大きく、以前はアーティスト活動に先立ち、大まかなアルバムコンセプトと音楽だけでも、発売して活動することに困難はなかった。

しかし、今はマーケティングが最も重要な部分となり、アーティストと音楽をどのように広報するか?そして、どのように最大限多くの人に聴いてもらえるか?についての会議で苦労する。

「FIFTY FIFTY」が国内アイドルグループの伝統的な広報方式である、音楽番組への出演ではなく、動画プラットフォーム基盤のショートコンテンツとして海外で人気を集め、マーケティング方式の多角化に対する重要性が再び強調されることとなった。

「Cupid」は米有名TikTokerが映像でBGMとして使い、瞬く間に人気を集めた。また別のTikToke映像では、海外の食堂で海外ファンが「Cupid」の歌と振り付けを真似する姿が公開され、人気を実感させた。

このような成功には「イージーリスニング(50年代~70年代にかけて人気のあったポピュラー音楽)」という評価まで受けており、「Cupid」の安らかなメロディーも一役買ったという分析がある。簡単で楽な音楽が、グローバルファンの好感度を高めた。

何より大きな変化は自信、韓国国内より海外市場の方が大きいのは言うまでもなく、しかしこれまでは「まずは国内で地位を強固にし、それから海外へ」という流れだったため、短期間で成果を上げることが容易ではなく、負担も大きかった。

しかし「FIFTY FIFTY」の成功で、どのグループでも海外市場に挑戦でき、突破できることを証明する事例となった。

「K-POP=ファンダム力」という構図への変化について

(ある事務所の代表)これまで国内にファンダム基盤が備わっていない状態で海外市場を先に狙うのはリスクが大きい、という固定観念があった。「FIFTY FIFTY」を見て、K-POPがよりグローバル化する状況の中、最初から海外市場を狙って次のアルバムを製作してみるのも悪くない、という考えを持つようになった。

なお、現在「FIFTY FIFTY」は本格的な北米市場進出のため、現地レーベルと接触しているとされています。