K-POP公演チケットなぜ高騰「30万ウォン」時代か(チケット代に納得?不満?)

来月、いよいよチケット販売開始

BLACKPINK韓国公演チケット、K-POP歴代最高額に

BLACKPINKの再始動に向け、7月に開催されるワールドツアー初日の韓国公演チケットがいよいよ5月8日から販売開始されますが、値段の高さが話題になっています。

BLACKPINKの韓国公演チケットは、BLINK席、ブラック席、ピンク席、R席、S席、A席、B席と細かく分かれていますが、1番高い「BLINK席」については27万5000ウォンと、K-POP歴代最高価格であることが報じられています。

高騰する公演チケット代、賛成?反対?

公演チケットの高騰はBLACKPINKだけでなく、来月、韓国でファンミーティングを開催する坂口 健太郎の1番高いチケット「VVIP席」は25万3000ウォン、その次の「VIP席」も19万8000ウォンとなっています。

同じく5月に開催される、メタバースと連携したミュージックフェスティバル「ISEGYE Festival(異世界フェスティバル)」についても、「VIP席」25万ウォン、「SR席」22万ウォンと話題です。

どんどん高騰するチケット代に、ファンも賛成と反対、様々です。

推しの公演を見るためなら、いくらでも払う

金集めがひどい!

これまでのチケット代の相場は15万ウォン~20万ウォンが「心理的マジノ線(最後の一線)」と見ていたものの、今では20万ウォンをはるかに超えるチケットがどんどん出てきたことで「過剰な負担」との声が集まっています。

コロナの影響など、ステージ関連費用が上がる

チケット代の高騰について、関係者からは特にコロナ以降、公演が長く中止になっていたことでステージ関連企業の倒産や人材流出が影響し「行き過ぎなほど上昇した」と理由を明かしています。

以前は心理的に許された価格以上は収益が出なくても上げなかった。

ツアーを長い期間で回りながら回収する、という計算もあったのが、コロナ前後から舞台セット設置と撤収にかかる資材費と人件費、セットを空輸する物流費など、公演に関連した全般的な費用がとんでもなく上がってしまった。

チケットには舞台に上がるアーティストの他にも、公演のため多くの人が動くことが費用化されている。以前の基準ではもう、ステージをすることもできない水準となった。

「+特典」でチケット代の納得感に対応

昨今、コンサートチケットの高い席には、座席+特別なイベント、特典グッズなどが付いていることが多くなっています。

今は公演ビジネスを支える、様々な費用があまりにも上がった状態で、チケット代を上げなければ公演の成功自体が難しい状況となった。

拒否感を最大限に減らすため「サウンドチェック」に参加できたり、「ハイバイ(お見送り)」イベントなどの「セット商品」が生まれている。

また、チケット代が上がったことで、より観客からは価格に納得できるクオリティを求められる時代になったことも明かしています。

クオリティのため、最高のセッティングを準備するしかなく、費用の上昇は業界では避けられないことなので、公演自体に満足できる価値をつけられるかが一番のカギだろう。

チケット価格が上がっただけに、より多くの予算が公演演出や舞台装置、衣装、技術などに投資されていれば良いが、現実的に公演のクオリティがチケット価格上昇分だけの期待値を満たすことができなければ、ただファンの反感を買うだけではないか。

公正性と満足感が担保されてこそ、ファンもチケット価格上昇を納得できるだろう。