N番部屋事件、女性芸能人10人の名前に言及
少なくとも74人の10~20代の女性を脅迫し、性的搾取映像を撮らせ、これをメッセンジャーアプリ「テレグラム」内の秘密のチャットルーム(部屋)に流していた、通称「博士」と呼ばれた、チョ容疑者と、会員とのやり取りが公開され、波紋を広げています。
博士「芸能人A(実際は実名で記載)の裸アップロード完了、「150万部屋(150万ウォンの高額部屋)」で見つけて」
会員「奴隷の中に現役アイドルはいますか?」
博士「います。」
会員「150万の部屋にはどんなものがある?」
博士「想像以上のもの、夢の中にいるような気分、来れば芸能人もある」
・・・
博士「芸能人の盗撮はたくさんあります。お金を払ってスタッフにお願いしたり」
捜査により、「N番部屋」のチャットルームは、1~3段階に分かれており、チャットルームを運営していたチョ容疑者は「150万ウォンの入場料が必要な高額ルームなら、有名人レベルの高い映像を見ることができる」と、常に会員に対して営業活動を行っていたことが分かりました。
また、一部の会員が「本物の芸能人の映像なのか?」と問えば、芸能人の住民登録番号や住所など、個人情報を掲載し、会員の信頼を得ようとしていたことも伝えられています。
女性芸能人が本当に被害者かどうかは今後の捜査次第
ソウル新聞が25日に入手した博士と会員とのやり取りの内容
チョ容疑者は無料会員に対し、常に質問を受け付けており、その中でもっとも会員から多く寄せられた質問が「女性芸能人の撮影物」についてだったことが報じられています。
また、チョ容疑者は
芸能人の中には、自分の言葉(脅迫)に逆らうことができず、性搾取物を撮って提供する「奴隷」がいる。
とも説明しており
ある10代の女性歌手の弱点を握って「奴隷」にした。
と伝えた後、1人の会員を個人チャットルームに招いて、7秒程度のサンプル映像を見せている。
他にも「芸能人Aの「デビュー前に撮った違法映像がある」とAの両親を脅迫した。」や「人気アイドルグループのメンバー、Bのデビュー前の違法映像も持っている」など、真実かも分からない内容を武勇伝のように会員に話していたことが確認されています。
なお、昨年12月~今年1月までの間に、チョ容疑者が会員との質問メッセージのやり取りの中で、言及した女性芸能人の名前は約10人にのぼりますが、本当に女性芸能人が被害者だったか?については、今後、警察の捜査が進められる予定です。
<「N番部屋」被害者の脅迫手口 例>
TwitterなどのSNSに、問題のある画像を掲載していた未成年者を対象に、最初は警察を装ってメッセージを送信「掲示物についての届け出があったので、このリンクに身元情報を入力し、捜査に応じるように、もし拒否すればご両親に連絡する」、そして身元情報を送付してしまったら最後、「顔が出ている写真を送れ」その後は、全身写真、胸が見える写真から、動画撮影へと、要求はエスカレートしていく。
別のパターンは「高額アルバイト」を餌に未成年者を誘い込む方法。「パーツモデル(顔は不要)をやってみないか?」「オンライン上だけでのデートアルバイトをしてみないか?」という、簡易アルバイトの求人。最初は簡単な自撮り写真を送るだけで高額が支払われたので、被害者たちはみな驚き、その後、個人情報を相手に知らせた後、そこから脅迫の日々が始まる。