K-POP「初動10万超え」の歴史、最初に超えたのは東方神起(12年で初動ハーフミリオン・ミリオン時代に)

初動10万を記録した、最初の歌手は東方神起

今や人気グループの仲間入り証明「初動10万」の歴史

K-POP歌手の人気のバロメーターの指標として用いられる、発売から1週間の集計「初動」について、この10年での枚数の急激な変化が話題になっています。

K-POP歌手は「第2世代」と呼ばれるアイドルグループらが、音楽市場での影響力を拡大させたとされ、彼らが活躍し始めた頃から、「アルバム初動販売量」への注目がより高まるようになりました。

東方神起、初の初動10万超えアーティストに

最初に初動が10万枚を超えたのは、東方神起。

2008年9月27日にリリースした、4thフルアルバム「MIROTIC」で、初動が11万枚を超え、その人気と影響力を立証。しかし、この記録はその後、簡単に破られることはなく、東方神起を超えるグループが出るまで、5年もかかることに。

EXO、5年ぶり初動10万を超えるアーティスト誕生

東方神起の後、初動10万超えを記録したのは、SMエンターテインメントの後輩グループ、EXOで、2013年に発売した1stフルアルバム「XOXO (KISS&HUG)」の11万枚。

とは言っても、2016年頃まで、初動枚数が10万枚を超えたのは、全体でも10枚にも満たないアルバムしかなく、それだけ「初動10万」の壁は高かった。しかし、EXOはデビュー以来、毎回カムバックごとに初動10万枚を超え、総売り上げ枚数も新記録を更新し続ける、モンスターグループになる。

BTS、大手以外でも「初動10万超え可能」を立証

2013年にデビューしたBTSは、それまで大手所属のアイドルグループだけが達成できる、と思われていた「初動10万枚」を出せるグループへと成長。

2016年に発売した2ndフルアルバム『WINGS』では、先行予約だけで50万枚を記録し、新時代の幕開けを知らせた。

Mnet「プロデュース101」ブーム、「初動10万」時代の到来

Mnetのサバイバル番組の人気により、テレビ番組から人気アイドルが誕生する時代に突入。特に2017年の「プロデュース101」シーズン2から誕生した、ボーイズグループ「WannaOne」は大人気となった。また、同番組にメンバーが出演したNU’ESTや、派生グループや、練習生たちのデビューグループなど、K-POPアーティスト全体の売り上げ枚数の増加に伴い、「初動10万超え」が人気グループの仲間入り、の基準のようになる。

TWICE、BLACKPINKなど、女性グループも枚数増加

また、「売り上げ枚数」を誇るのは、ボーイズグループだけのように思われていたのが、TWICEの「初動10万」を皮切りに、その後はBLACKPINKなど、ガールズグループにも「初動10万」時代が到来。

デビューすぐに「初動10万」達成グループも

Mnet「プロデュース101」のシリーズ人気は続き、IZ*ONE、や、X1(初動52万)などは、期間限定という活動期間にもかかわらず、50万枚以上を売り上げるヒットグループとなる。「BTSの弟グループ」としてデビューしたTOMORROW X TOGETHERも、1stアルバムが初動12万枚を突破。

さらに最近では、事務所の規模を問わず「初動10万」「初動50万」超えするグループがどんどん増えている。

「初動10万」時代から、「初動ミリオン」が複数誕生

なお、2016年頃までは、初動10万枚を超えるアルバムが、全体でも10枚程度だったのに対し、4年後となる昨年は(2020年)、初動10万以上を記録したアルバムは

ボーイズグループ 27枚

ガールズグループ 11枚

男性ソロ 11枚

計49枚に。

さらに今年(2021年)については、9月現在で

ボーイズグループ 23枚

ガールズグループ 4枚

男性ソロ 4枚

女子ソロ 3枚

計34枚となっている。

また、最近のカムバックの傾向として、カムバックごとに大幅な「キャリアハイ(記録更新)」が増えており、初動50万超えも珍しくなく、さらにはBTS以外にも

SEVENTEEN 136万

NCT DREAM 101万

など、いきなり初動でミリオンを達成するグループが複数誕生している。