韓国「ウィズコロナ」中止決定で、またK-POP業界に打撃
韓国政府が昨日、新規感染者・重症者ともに過去最多を更新している、深刻な国内感染状況を受け、これまでの「ウィズコロナ」政策から一転、元の厳しい対策に戻す方針であることを発表しました。
本日(16日)、中央防疫対策本部によると、明後日(18日)より、飲食店などの制限や、大規模なイベント・集会などの人数を縮小する、規制強化に入ることを明らかにしています。
これにより、歌手のナ・フナや、NCT127が予定しているコンサートに影響が出るものと見られ、歌謡界に緊張が走っています。
今のところ、コンサートキャンセルなどの指針は伝わっていないものの、人数制限はこの年末に予定されている、全ての有観客コンサートに影響するものと見られ、特に人気グループのコンサートには、多くのファンが駆けつけることから、防疫当局がさらに追加で制限措置を出す可能性まで示唆されています。
年末公演に向け準備して来たのに、K-POP業界から補填求める声
政府が「ウィズコロナ」に移行した段階で、音楽業界では、クリスマス・年末シーズンを見据え、これまで多くの制作費をかけ準備してきた。しかし、また突然の規模縮小決定や、公演キャンセルになる可能性まであることに、これまでの被害に加え、さらに被害が拡大する可能性が報じられています。
年末にコンサートを予定している関係者
『ウィズコロナ』という政府を信じ、11月初めから年末公演だけに照準を合わせて来た。しかし、ますますひどくなるコロナ状況により、ただでさえチケット販売もできなかったのに加え、今回の政府の突然の中断措置で、虚しい状況となっている。
現時点で、すでに今月27日に予定されていた、音楽イベントは3月に延期が決定するなど、延期やキャンセルを検討している公演も増えており、損失補償など、コロナによる長く続く音楽・公演業界への被害に、実質的な支援案を求める声が広まっています。
<韓国・大衆音楽公演産業協会 イ会長>
韓国の数多くのアーティストがワールドツアーを進行しているのに、いざ韓国では公演もできない、という事態が起こっている。