「Dynamite」など、英語ポップ路線が今の状況のきっかけに
K-POP歌手として初「グラミー賞」にもノミネートされ、韓国の代表歌手になったBTSについて、世界的にヒットした「Dynamite」「butter」「Permission to Dance」など、明らかに米国市場攻略を意識した楽曲が結果として、メンバーの今の状況を作ったとの考察が話題になっています。
メンバーが「活動中断」配信で語った内容で興味深かったのは、7人のメンバーがそれぞれ、自身が本当にやりたいスタイル、音楽面での枯渇、意見だった。
BTSを名実共に「世界的スター」にした「Dynamite」以降、その後に発売した「butter」「Permission to Dance」は本来の防弾少年団のスタイルの曲ではなかった。
米ビルボード1位、世界的音楽賞「グラミー賞」にノミネートされたことがむしろ、両刃の剣となったという分析まで出ている。しかも、挑戦し続けたものの「グラミー賞」はノミネート止まりで終わってしまった。
BTSは母語ではない英語歌詞で、米国市場を攻略する目的で「バブルガム・ポップ(プレティーンやティーンエイジャー向けのポップジャンル)」にターゲットを絞った曲で勝負した。
それに反し、途中でリリースした5枚目アルバム「BE」のタイトル曲「Life Goes On」は、別の決意を表現した歌詞だったのが印象的。
世界では「ポップ界のマスコットグループ」のようなイメージが定着したが、本来のデビューからのイメージとは違う。パン・シヒョク氏が想定したグループ「防弾少年団」は当初、正統派ヒップホップグループとして作られた。特にRMはアンダーグラウンドのヒップホップクルーとしても活躍した練習生だった。
だからこそ、アイドルグループながらも基盤はヒップホップで、時代や世の中に反抗的なメッセージ性を兼ね備えた歌詞に注目が集まった。デビューからの「学校3部作」シリーズでは、同世代が抱える「受験」「背筋ブレーカー(親に背骨が砕けるほど働かせ、高価な商品をねだる子供)」などを扱った歌詞が話題になった。
その後、「Boy in Luv」「DOPE」「FIRE」のように荒々しくも、熱い群舞と強いビートはカリスマ性を確立させ、また舞台の姿とは異なり、バラエティコンテンツ「Run BTS(走れバンタン)」では普段の飾らないメンバーの姿とのギャップも人気となり、ファンが一気に増えた。
原点回帰?スヌープ・ドッグとのコラボに期待
人気が次第に世界的になると、BTSの楽曲も少しずつ大衆性を基準にポップ路線となり、従来のコンセプトから離れ始めた。このことについては今回の配信で初めて、メンバー間でも意見の相違があったことが分かった。
それでもビルボードでは1位記録を更新し続け、いつしか「韓国国家代表」のような仕事や、「グラミー賞」で受賞が狙える位置にまでなったことで、さらにメンバーには負担になったのではないか。
まだまだ血気盛んで、基盤はヒップホップである彼らにとって、もっと自身のメッセージを伝えたいのに、自分の意志とは関係なく流れていく様々な出来事が、今のBTSの状況に影響した可能性がある。
幸い、今回のメンバーの発表に多くのARMYは共感し、理解を示している。グループも解散せず、あくまで「暫定中断」であること、また、BTSメンバーが尊敬する世界的ヒップホップスター、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)とのコラボも予定されている(スヌープ・ドッグが「BTSからコラボオファーを受けた」と明かす)
まだ具体的な状況は分かっていないが、尊敬するスヌープ・ドッグとのコラボが解禁となれば、メンバーが本来やりたかった音楽の姿がまた見られる、と話題になっている。
時に涙を流す場面もBTSの電撃発表に2020年以降、一部ファンが感じていた異変BTSメンバーが昨日(14日)、デビュー9周年配信で「チャプター1」という区切りの終了と共に、ソロ活動への移行を明かしました。電撃発表となったことで、混乱するファンがいる一方、ここ2年のグループの変化を感じていた、一部ファンの意見が話題になっています。HYBEが誤解と訂正「グループと個人の並行活動」に配信で語れた事実は、実は2020年の段階で、いったん活動が停止する予定だったこと(コロナの影響で延期に)などがメンバーにより明かされました... 【BTS】2年前から一部ファンが感じていた異変(HYBE株の売却、人気シリーズ「走れ... - |