「HYBE×SM」K-POPの多様性は失われる?
K-POP業界1位、2位を走るライバル同士である、SMの経営権をHYBEが取得した「SM内紛」によって
K-POPの多様性が失われる
と「独占寡占議論」など危惧する声と同時に
急変する世界音楽業界に対し、K-POPの世界規模拡大のためには必要な戦略
と、反対や歓迎する意見など様々です。
現在、HYBEレーベル内には、BTS、TOMORROW X TOGETHERが所属する「BigHitミュージック」を筆頭に
<買収>
SEVENTEEN所属、Pledisエンターテインメント
GFRIEND(当時)所属、SOURCE MUSIC(現在はLE SSERAFIMが所属)
ZICO所属、KOZエンターテインメント
<合弁会社>
ENHYPEN所属、CJ ENMとの合弁会社「BELIFT LAB」
<新設>
NewJeans所属、元SMエンタ理事ミン・ヒジン代表「ADOR」
<海外本社>
HYBEジャパン(子会社新レーベル「 NAECO」に平手友梨奈所属)
HYBEアメリカ(QCメディア、イサカHDを買収)
これらの傘下レーベルを擁し、HYBEは現在「K-POP大集団」を形成しています。
さらにここにSMが加わるとなれば、韓国国内だけを見た場合、HYBEがBigHitエンターテインメント時代にBTSで成し遂げたような「中小事務所の奇跡はもう起こらない」との意見が集まっています。
K-POPは産業に、芸能事務所の資金では格差激しく
BTSのヒット当時、BigHitエンターテインメントの「中小事務所の勝利」とまで呼ばれました。しかし現在のK-POP業界はすでに音楽界だけに留まらず、韓国の重要な産業領域にまで進出しているため、芸能事務所の資金では太刀打ちできない状態となっています。
事務所の格差は激しくなる一方で、資金力のある事務所、良い事務所に良い音楽・良いスタッフが集まるため、音楽、ダンス、衣装、MVのクオリティ、コンセプト企画力など、より完成度に影響が出ています。
実際、SM出身のミン・ヒジンPDがHYBEに合流し、現在ヒット中のNewJeansですが、それはコンセプト力に加え、HYBEの資本力も大きく影響している。
米ビルボードチャート、4大事務所以外はほぼなく
今や米国ビルボードチャートの結果も、K-POP歌手にとって重要なランキングとなっています。しかしメインチャートである「ビルボード200」に名前が載るほとんどが、4大事務所(HYBE、SM、JYP、YG)アーティストで、それ以外では
今月の少女(資金難、メンバーとの契約訴訟で紛争中)
MONSTA X(レーベルは「SM内紛」にも関係しているカカオ系)
ATEEZ
と、現在のK-POP産業の拡大状況から、ATEEZの成功が最後の「中小の奇跡」になる、と報じられています。