【SMエンタ内紛】HYBE、SM買収手続き中断を電撃発表(カカオと共同案?今度はライバル「NAVER」問題勃発)

HYBEがSM買収中断を電撃発表

HYBE、SM買収手続きの中断を電撃発表

昨日、SMの経営権をめぐって激しく争っているカカオとHYBEが直接協議したことが伝えられ、本日(12日)、HYBEが買収手続きを中断することを電撃発表しました。

現在、カカオがSM株の公開買収を進行中ですが、先に行ったHYBEは失敗に終わっており、さらに高額を提示して反撃する、と見られていました。

しかし両社の応酬で市場があまりに過熱し過ぎたため、経営権紛争が続く限り、SM株価の上昇は止まらないとの予測から、中断を決断したものと見られています。

両社の企業イメージの悪化、SM株の高騰を危惧

HYBEは現在のSM株価の高騰具合に

SMの価値が自主算定した基準を越え、自社の株主価値などを考慮し、買収を撤回したものと解釈される

業界では現在の過熱し過ぎな状況に対し「合理的な選択をした」と評価されています。

また、中断した他の理由として、カカオ、HYBEともに企業イメージの悪化が懸念されていました。

カカオは、HYBEへの対策として行った買収で、金融監督院から「相場操作の疑い」などで事案を検討されていました。

一方のHYBEにも、K-POP業界のライバルであるSMの経営権をHYBEが取得すれば、国内のK-POP産業を独占・寡占しかねない、と憂慮する意見がありました。

カカオと共同案?HYBEは「NAVER」との関係どうする?

両社にとって最終交渉でもっとも重要なのは、お互いに利益になる線で協議を終えなければならない点で、HYBEはカカオと「プラットフォーム協業方案」について話し合ったとされ、自社の知識財産権(IP)流通販路多角化を試みることができるものと見られています。

しかしこの問題点として、HYBEは現在、カカオとITプラットフォームでライバル関係にある「NAVER」と同盟を結んでいることから、この問題をどう調整するかがカギとなります。

「NAVER」はウェブトゥーンをはじめ、カカオが展開する事業領域とあまりに重なる部分があるライバル関係なだけに、カカオとHYBEの「共同経営」という決着点を考えた場合、今度は両社が所有するプラットフォーム事業(Weverse、Bubble)、音源流通などの側面でまだ継続的に競争する必要があります。

このままでは「不便な同居」が発生する恐れが危惧されています。