HYBE CEO パク・ジウォン氏からADOR代表候補イ・ジェサン氏へ(ミンヒジン氏との内紛どう終わらせる?)

パク・ジウォン氏から、イ・ジェサン氏へ

HYBE、CEO交代を予告

「ADOR」代表ミン・ヒジン氏が上層部を訴えるなど、内紛が再燃しているHYBEが、CEOの交代を予告しました。

この4年間、HYBEのCEOを務めて来たのはNEXON Korea元代表で、2020年からHYBE(当時BigHitエンターテインメント)に合流したパク・ジウォン氏、HYBEの「マルチレーベル化」を進めて来た人物です。

「マルチレーベル化のデメリットが露呈」とも言われた、傘下レーベル「ADOR」との内紛がぼっ発した当時も

今回の問題をうまく解決し「マルチレーベルシステム」の運営を高度化するため、どのような点を補完すべきか継続して考え、改善する

「マルチレーベル化」に対し疑問を持つかもしれないが、持続的に改善していく

と回答していましたが、問題が解決するどころか「第2ラウンド」が始まったこの時期に辞任する見込みとなっています。

ミン・ヒジン氏が特に批判を強めているパクCEOが辞任へ

代表解任を回避できたことで、1度は和解を提案したミン・ヒジン氏ですが、最近Dispatchによる、NewJeansのデビュー前の映像や、個人的なトーク内容がメディアに流出したことをきっかけに怒りが再燃、HYBE経営陣5名(最高経営責任者パク・ジウォン氏、監査委員会委員長イム・スヒョン氏、最高法務責任者チョン・ジンス氏、最高財務責任者イ・ギョンジュン氏、最高コミュニケーション責任者パク・テヒ氏)に対し、24日に告訴したことを明かしています。

特に最高責任者であるパク・ジウォン氏に対する不満と不信感は大きく、批判を強めています。

「ADOR問題」どう解決?新CEOはミン氏の後任予定だった

ミン氏の告訴が報じられた同日、パク・ジウォンCEOの辞任と共に、新たに現HYBE CSO(Chief Strategy Officer)であるイ・ジェサン氏のCEO内定が発表されています。(株主総会と理事会議決を経て正式選任)

イ・ジェサン氏は現代自動車、Googleを経て、2018年にHYBE(当時BigHitエンターテインメント)に入社、HYBEアメリカの代表などを務め、特に海外事業の戦略樹立に貢献した人物です。

今回、新CEOに内定したイ・ジェサン氏ですが、最近ではADORとの内紛で、HYBEが現代表のミン・ヒジン氏解任後(ミン氏側の「HYBEの議決権行使禁止」が認められ解任は回避)、ADOR取締役会を掌握するために次期代表候補としてHYBEが選任した新理事の1人になります。

パク・ジウォン氏の辞任はあくまで

HYBEのグローバル事業の本格的な拡大と新成長戦略が、新しいリーダーシップを中心に推進されることが望ましいと判断

と明かされていますが、イ・ジェサン氏は現在、ADORのCSO(最高戦略責任者)を務めていることからも、HYBE側がADORと4月から続く内紛を終わらせるため動いたと見られています。

なお、パク・ジウォン氏は退社せず、自身の専門性を活かし、今後もHYBEの成長戦略に貢献していくことが明かされています。