JYP、HYBE、SM、海外現地化グループを準備中
K-POP大手事務所が、K-POPアイドルからもはや「K」がない多国籍グループを今後、さらに増やしていく計画に注目が集まっています。
昨今、K-POP大手事務所と、海外の大手レーベルが共同で、多国籍、および現地メンバーだけで構成されたグループを誕生させる計画が活発になっています。
K-POP現地化はアジア圏から、欧米市場へ
JYPエンターテインメント
「K-POPの現地化」を真っ先に進めていたのがJYP。日本のソニーミュージックと共同で開催した「Nizi Project」から誕生した、ガールズグループ「NiziU」を筆頭に、中国版の「BOY STORY」など、現地で人気となったあと、アイドルを韓国に逆輸入しています。
今年に入ってからも、米ユニバーサルミュージック傘下「Republic Records」と共同で、グローバルガールズグループ「VCHA」がデビューしており、今後もNiziUの後輩ボーイズグループ「NEXZ」のデビューが控えていることや、JYP CHINAが現地練習生で構成した、新グループ誕生プロジェクトも進行中です。
HYBE
米Geffen Recordsと共同で製作した米国現地ガールズグループ「KATSEYE」が、HYBEが新設した「HYBE UNIVERSAL」からデビュー予定。
SMエンターテインメント
2019年に中国活動をメインにした「WayV(威神V)」をデビューさせ、今月新たに日本での活動をメインにした「NCT WISH」がデビューを控えています。
また、SMは今年から欧州市場に本格的に進出する計画で、英国のテレビ制作会社「ムーンアンドバック」と戦略的協約を結び、英国でボーイズグループを誕生させるプロジェクトが始動しています。
SMは音楽、MV、振り付など、K-POPのノウハウを提供し、「ムーンアンドバック」はグループ誕生から成長の過程を6部作のテレビシリーズとして放送します。
最初から米国で設立された新K-POPマネジメントも誕生
また海外マネジメントの新たな動きとして、米国で元SM出身の代表が「タイタンコンテンツ」を昨年設立しています。
これまでは韓国での実績や成功を経て、海外に進出するという流れでしたが、「タイタンコンテンツ」は最初から米国で始める初のK-POP企業となります。
同社はさっそく、今年グローバルオーディションを開催後、2025年に新人グループをデビューさせる計画です。
「K」のないK-POPグループ、今後の拡張性は未知数
多国籍グループはK-POPでは珍しくないものの、最近の特徴として
以前からアジアを中心に「現地化グループ」はあったが、最近はよりグローバル化が進み、特徴として英米圏メンバーが多数あるいは、半分以上を含むグループが続々と生まれている。
内需市場の限界を克服し、K-POP市場の今後の持続・拡張が期待できる代案として作用するだろう。
ただ、海外メンバーで構成された多国籍グループが果たして、アジアを越えて北米市場にどれほど浸透するか?については、まだ少し見守らなければならない。
大手各社が「KのないK-POP」「現地化グループ」計画を続々と進めているものの、今後の拡張性についてはまだ未知数であることが指摘されています。