米Billboardチャートが、以前から問題視されていた、変則的なアルバム販売方法による1位獲得への対策を発表しました。
2020年から「抱き合わせ商法」対策を発表
今年、海外歌手で、いきなり新人ながら初登場1位という、異例のデビューを果たしたSuperMを筆頭に、最近、増えている歌手の「抱き合わせ」アルバム販売方法への集計対策を米ビルボードチャートが発表しました。
最近、ビルボードチャート200(アルバムランキング)で問題視されている販売方法は、歌手の公式オフィシャルサイトが推奨している販売法で、サイトを通じて購入すると、複数枚同時購入(パターン別セット売り)や、グッズとのセット売り、など、CDを単体購入するのではなく、事実上、CD価格を値下げしたり、限定グッズなどの商品の方がメインとなる販売方法になります。
この特殊な販売方法について、米ビルボードチャートは、2020年1月3日から適用する新ルールに
必ずグッズなどとは別購入(抱き合わせ商法の禁止)
まとめ販売をする場合の値下げ禁止
など、純粋に1枚のCDを購入した場合のみ、チャートカウントされるよう改正することを発表しました。
外国人歌手が真似するとすぐルール変更
今回の改正案発表については、海外歌手であるSuperMが、このような商法を駆使してデビュー作からいきなり1位になった影響が大きいとされていますが、実際には、アメリカの有名歌手たち(セリーヌ・ディオン、マドンナ、テイラー・スウィフトらなど)も利用している、以前から存在する販売方法になります。
過去にも、ビルボード歌手の中では普通だった、YouTubeなどのSNSを駆使する宣言方法についても、インド出身歌手が躍進すると、その時もすぐにビルボード側は対策を発表したため、「海外出身歌手への厳しい対応」だと非難されています。
また、「抱き合わせ商法」対策にもかかわらず、コンサートチケットとのセット販売については規制していないことなどから、新ルールの抜け道はいくらでもある、として、今後も「抱き合わせ商法」は減らないだろうと言われています。