BTSメンバー実名使用ドラマ「YOUTH（ユース）」
BTSの世界観をモチーフにしたドラマ「YOUTH（ユース）」について、ファン団体がBTSのメンバーの実名をそのまま役柄で使用することを、非難していることが明らかになりました。
『YOUTH』は、危なげで未熟な7人の少年たちの成長期を扱った作品で、BTSの『花様年華』の世界観を描いたものと知られ、既に放送前から話題を集めている作品です。
制作会社側は
「ユース」について、「BU（BTSUniverse）の基本設定を基に、ドラマのジャンルの特性に合わせて変形させたストーリーで、世界観に登場する7人の少年の学生時代、成長の敍事を描いたもの。
ただし、実際のアーティストとは別の叙事を持っている世界観。
と、BTSのメンバーの名前は使用するものの、あくまでメンバー自身とは別の世界観の物語だと主張していますが、一部ファン団体からは、メンバーたちの名前をそのまま使う点と、刺激的なキャラクター設定を理由に、反対の声が起こっています。
キム・ナムジュン（RMの本名）、夢見ることすら贅沢になってしまった厳しい現実の中で、早くから大人になるしかなかった、あらゆるアルバイトをする少年
キム・ソクジン（ジンの本名）、父親の影に閉じこめられた少年、完璧に見えるが、感情表現が下手
キム・テヒョン（Vの本名）、酔っぱらいの父親と暮らす傷だらけの危なげな少年
ミン・ユンギ（SUGAの本名）、 無愛想だが、心の中は温かい。「母親を殺して家に火をつけた」という噂が付きまとう少年
チョン・ホソク（J-HOPEの本名）、 幼い頃、遊園地で捨てられた痛みを抱えてはいるが、誰よりも明るいエネルギーを持った少年
パク・ジミン、家族の過保護、偽りで綴られた幼少期がトラウマになった少年
チョン・ジョングク、不安定な家庭環境で幸せを感じることができず、死に対しても無感覚な少年
など
特にジミンとジョングクは本名で活動しているため、よりアーティスト本人とイメージを重ねられる恐れがある、とも危惧しています。
メンバーのイメージ悪化を招く蛮行、とファンが怒りの声明
ファン団体は声明文で
BTSメンバーは、契約期間中に活動するアーティストであり、彼らは「人」として尊重されなければならず、彼らは実名での生活を営んでいる。しかし、所属事務所は彼らの実名を虚構のドラマの主人公とし使用すれば、彼らのアイデンティティを意味する「実名」を利益追求の手段として活用し、彼らの普段の暮らしにまで影響を与える、利益だけを追求した非人道的な行為だ。
また、ジミンとジョングクは実名がそのまま活動名だ。 ドラマ上、実名の人物が経験したことが、そのままアーティスト自身に適用され、これはドラマの内容によっては、メンバーに直接的に様々な副作用と打撃、混乱が起こる可能性があることが、十分に予想される。
それでもこのようなことを推進するというのなら、アーティスト保護義務と意志がないとして、所属事務所の反人権的思考をそのまま見せることになる。
メンバーの実名を使用したドラマで、殺人、性的暴行、孤児、自殺、サイコパス、などの残酷な犯罪ストーリーに移入させることは、実際のメンバーたちが、このひどい話に自分たちの一生、イメージを捧げなければならない状況に追い込まれかねない。ドラマは、一個人に特定のイメージを定着させる危険性が常にある。
BigHitはメンバーたちに自分たちが作り上げた話を重ね、個人とは全く関係のない暗くて残酷な話を作り上げている。 所属事務所側はこのような蛮行を、直ちにやめるべきだ。
