4営業日連続下落も、個人投資家の「買い越し」が話題
BigHitエンターテイメントが今月15日に上場後、本日で4営業日となりましたが、株価は今日も下落を続けています。
本日(20日)韓国株式市場で、BigHit株は午後2時13分時点で、前日よりさらに5.6%(1万500ウォン)安となり、17万8500ウォンで取引。これは初日の取引開始価格(27万ウォン)より、33.9%も下落した状態をあらわし、既に公募価格の13万5000ウォンと、4万ウォン程度しか差がない金額にまで、4日で落ち込んだことになります。
しかし、海外投資家など、投資のプロらが、初日で大きく儲け、売り抜けている状況とは反対に、個人投資家らが、BigHit株を買い続けていることが話題になっています。
上場初日、上限価格の35万1000ウォンで、BigHit株を購入し、現在も持ち続けている、ある投資家は、既にたった4営業日で、50%近い損失をこうむっている。
上場前までは「BigHit株は、米ビルボードチャートをも席巻したBTS(防弾少年団)のおかげで、市場で人気を集めるだろう」と予想する投資家が多かったが、いざ蓋を開けてみると、BigHitを巡る今後のリスク要因の方が浮き彫りとなり、投資家から背を向けられてしまった。
ある証券関係者
「最近、株式市場自体の流れが遅々として進んでいない状況な上、BTS以外に明確な後輩歌手もおらず、BTSメンバーの軍入隊リスクがある状況下で、芸能プロダクションの時価総額が数兆ウォン台に達することに、負担を感じた投資家が多かったようだ。」
と、分析した。
しかし、個人投資家の中には、今もあえて地道に「買い越し」を保っている者がいることが明らかになりました。
韓国取引所が本日
個人投資家らは、15~19日の3営業日間で、連続でBigHit株の買い越しを記録している。
と、発表。
株価が4.4%下落した上場初日(15日)に、約2435億ウォンを買い越し、株価が22.3%も下落した16日にも、また個人投資家らが、約1602億ウォンを買い越している。
19日にもまた、株価はさらに下落したものの、個人投資家からは、約111億ウォンの買い越しがあり、この個人投資家からの買い越し額は、3営業日だけで4150億ウォンに達した。
この流れは、海外投資家や、投資ファンド会社が、連日、BigHit株を売りさばいているのとは、対照的な動きだ。
今が買いのチャンス?損を少しでも取り戻すため?
上場前、BigHit株について、各証券会社が推定した適正価格は、最高額で、ハナ投資の38万ウォン、最安値が、メリッツ証券の16万ウォンで、ほとんどの証券会社が、20万ウォン台という予想を立てていた。
しかし、既に現時点で20万ウォンを下回った状態となっているBigHit株だが、今も「買い」を続けている個人投資家の中には
「むしろ下落した今が買い(今後の上昇に期待)」
という意見や
初日に購入し、既に50%近くの損をしている個人投資家からは
「買い増しするしかない」(※ナンピン買い:高く買った時の株価に、安くなった時点の株価を混ぜることで、自身が持っているBigHit株の平均値を下げる手法、しかし、さらに損が増えるリスクあり)
という意見など、様々な理由が伝わっています。