SMアーティスト育成ユニット長 懲戒処分騒動、2つの「ゴーストライター」特集(作家の卵・正体不明作家)

8日放送「それが知りたい」妻(家族)が作家であることがバレないよう対策?

SMユニット長、「DJ DOC」など、ゴーストライター騒動

昨日(8日)、SBS「それが知りたい」が、以前から予告していた、SMエンターテインメントのユニット長による、妻を人気アーティストの作詞家に無断で採用した「幽霊作詞家」問題が取り上げられました。

先立って、先月、ヒップホップグループ「45RPM」のメンバー、イ・ヒョンベが急死し、兄で、日本でも楽曲がカバー(DJ OZMA「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」)されたほどのヒット曲を持つ、人気グループ「DJ DOC」のメンバー、イ・ハヌルが、「DJ DOC」の楽曲について

この20年間、(弟)ヒョンベが1人で全部してくれていた。チャンヨルは歌詞を書いたこともない。

と、実はメンバーは楽曲制作に関わっておらず、いわゆる、弟のヒョンベがずっと「DJ DOC」のゴーストライターを務めていた、と暴露。そして、何らかのグループ内トラブルがあったことを示唆し「ヒョンベが死んだのはキム・チャンヨルのせいだ」と、メンバーを名指しで批判しました。

2つの「ゴーストライター」問題

昨日放送の「それが知りたい」では、このような「ゴーストライター」はK-POP界のあちこちに存在し、さらに、作業をしたのに名前が載らない、作家の卵などの「(無名)ゴーストライター」とは別に、何もしていないのに、実態も不明な「(権力)ゴーストライター」の2種類が存在することを紹介しています。

まず、実際は創作活動をしていない人物が名声や権力を得て、著作権まで奪っていく行為について、情報提供者は

偽物たちがあまりにも簡単に富と名誉を享受する裏には、本物の作家たちの血と汗がある。

ある音楽養成所の暴露も紹介、悩んだ末、勇気を出してインタビューに応じたある学生

業界が狭く、このインタビューが知られたら、もう曲(歌詞をあてるデモ曲)をもらえなくなる。作詞家志望者の間では有名な話。あの方の名前を見ると、ものすごく派手だ。EXO、RedVelvet、最近だとカン・ダニエル・・・そんな有名な人の授業を聞いているのだと、最初はとても誇らしかった。

でも学長が書いたK-POPの曲だけでも、400曲もあるが、実際にあの方が歌詞に参加した作品は何があるのか?と思った。

「共同作詞家」なら、少なくとも一緒に作業をしなければならない。ちょっと手直しするだけで、持分を持っていく?作詞家が複数いる場合、字数や言葉数に応じて、著作権料を分けるのが普遍的な方式だが、学長は著作権を持っていく。

さらに、塾とパブリッシング契約を結んだ作家は、塾に手数料まで支払っている。全受講生は、問題を提起できない仕組みになっており、また、実際に提起すれば

この業界で二度と仕事ができないようにしてやる

という言葉も聞いたことがある。

また、この学長とSMのユニット長との癒着も疑惑として提起されている中、芸能事務所側から支払われていた「作詞料」も渡されていなかったことが判明。

事務所側が作詞家に「作詞料」を支給していた事実も、全く知らなかった。採用されれば、費用として1曲当たり100万ウォンほどが支給される。会社によって様々で、我々はSMはそれをしていないのだと思っていたが、(実際は)SM側は、曲を採用する度に入金していた。

学長は、この問題が大きく取り上げられると、作詞費を支給したという。

実態不明な「ゴーストライター」問題

そしてもう1つは、歌詞を書いていないのに、名前が載るゴーストライター。これは、正当な権利を奪われた無名の作家ではなく、むしろ、名前は存在するが、実体が不明な作詞家を意味している。

番組では今回、SMで問題になった作家について、著作権協会で照会すると、1人で複数の芸名を使い分けていたことも判明。

(EXO用の芸名)EXO専用の作家だと言え、彗星のように音楽業界に現れており、実在するのなら天才

と指摘。そして、必ず「共同作詞家」には、学長の名前がある。今回、SMが懲戒処分を下したユニット長の所属部署はアルバム制作に深く携わる「A&Rチーム」であるため

業界関係者は

SMは(過去)社内職員が歌詞を書くケースがあったが、最近は完全に、徹底的に排除している。

(チーム長と学長のチャット内容)2人の会話を見ると、「幽霊作詞家」を作った情況がうかがえる、SMに夫人(ユニット長の妻)の名前がバレることを考え、芸名を作った可能性が高い。

なお、学長側は今回の騒動について

「幽霊作詞家」とされる作家が、(たまたま?)SM職員の家族だったため、非公開で作業していたもの。当校に依頼された曲の中には、該当作家が参加した曲も多いが、違法な取引などではない。

と、否定しています。