コロナ禍デビュー組、ファンに会えぬまま2年目突入へ
「コロナ禍」に入って、デビューしたK-POPアイドルグループは30チーム以上にもおよぶ。収束する気配がまだ見えぬまま、彼らはデビュー2年目を迎えようとしている。
大手、中小を問わず、芸能事務所から多くのアイドルグループが誕生したが、通常、デビュー後に活発に行われるファンイベントはできず、ほぼオンラインイベントが主流となっている。
一部の大手からデビューしたグループは、従来のファンダムに活発なオンラインイベントを基盤にして、ファンとのコミュニケーションを積極的に行っている。
ENHYPEN、aespa、TREASUREなどは、新人らしからぬ成績を残し、さらに規模を拡大している。
しかし、このような成功は一部の特定グループにだけ可能であって、資本と事務所に固定のファンダムがない中小規模の場合、オンラインでの公演&ファンミーティングはむしろ、損害が大きくなる可能性が考慮され、企画がなかなか進まない。関係者は
「ファンの拡張に絶対につながる」という保証も確信もない。
と、心境を明かす。
今もコロナが収束していないのは予想外
昨年、新人グループを誕生させた、ある中小事務所関係者は
コロナによってデビューを数回延期した。活動に制約が大きいこの時期に、あえてデビューさせれば、損害を被ることが明らかだったからだ。
しかし、コロナが長期化するにつれ、仕方なくデビューさせるしかなかった。メンバーの年齢や、練習生として抱え続ける状況など、これ以上、先延ばしにすることができなくなった。
新人を抱える関係者は口をそろえて
ファンクラブの形成・拡張のためには、ファンとの出会いは必須で、さらに「オフライン(ファンと直接会うこと)」は絶対的に必要だ。
という、しかし、コロナの感染者状況に常に振り回され続けている業界では、予定していたコンサートやイベントが土壇場で延期や中止となり、払い戻しなど、損害を被っているケースがほとんどとなっている。
すでに昨年、莫大な赤字を抱え、なんとか持ちこたえているだけの状況。新人アイドルグループの場合、デビューまでの過程で莫大な資金が投入されており、その後の活動で稼ぐ収益に対しての投資概念だったが、事実上、収入ゼロが続いている。
(今の時期になっても)オフライン公演が難しい状況が続いているのは、予想外だった。