【SMエンタ内紛】理事がHYBE批判「競争相手が親会社?」カムバックに支障(1番被害を受けるのはファン)

SM CFOチャン・チョルヒョク理事

SMチャンCFO、HYBEによる買収に反対

SMエンターテインメントのCFO、チャン・チョルヒョク理事が本日(20日)、SM公式チャンネルを通じて、HYBEによる買収に反対する理由を明かしました。

<SMがHYBEの敵対的買収に反対する理由>

SMとHYBE両社は国内エンターテインメント業界を先導する大型企画会社であり、両社が合併すれば、全体市場売上の60%ほどを占める独占的地位を持つことになるだろう。

両社のアルバム、音源収益を合算すれば70%、公演収益合算すれば89%など、指標を通じてK-POP市場の多様性を阻害することになる。このような独寡占により、最も大きな被害を受けるのは結局、ファンのみなさんになる。

1番の被害者はファンに

また、K-POPトップ企業同士の買収により、HYBE傘下レーベルの公演チケット価格が上昇することなども危惧しました。

(今回の買収は)これまでグローバルNo.1エンターテインメント企業への跳躍を夢見てきた、600余りのSM役職員の悩みと努力だけでなく、ファン、アーティストたちと共に追求してきたSMだけの価値と自負心まで全て無視する試みだ。

(イ・スマン元統括PDの身勝手な動きは)現経営陣および、理事会と協議過程を経ていない、明白な『敵対的M&A』に該当する。

HYBEはSMの理事会を掌握することで経営権を行使しようとするだろう、このような支配構造では全体株主の価値を最優先に考慮する意思決定が難しくなり、HYBEが主張する「SMの独立的経営」への保障も守られにくい約束である。

『特定株主のためのSM』という、これまでの誤った過去に回帰することに他ならない。

また、HYBEは今回の買収の際、1兆ウォン以上の資金が投入されるものと予想され、資金調達のため、巨額の短期借入も発生していることを指摘

このような重大決定にもかかわらず、HYBEはSMに実態調査資料の提供協力要請など、何もしていない状況。意思決定を下した理事会が存在するならば「企業ガバナンス(企業経営において公正な判断・運営)」が合理的ではないといえる。

「競争相手が親会社に?」構造批判

HYBEが親会社となれば、SMにとって「事業競争者」が経営権を持っている構造となり、さまざまな状況が悪化することを指摘

例えば、アルバム、音源市場でアルバム発売時期(メジャー級アーティストは通常月・金曜日の新譜発売)が、年間100回水準に制限されている状況で、すでにHYBE所属レーベルアーティストだけでも発売時期が飽和状態なのに加え、SMアーティストのアルバム発売が後順位になる可能性がある。

(HYBEがイ・スマン氏のSMブランドマーケティング、ドリームメーカーの持分まで一緒に買収する点について)HYBEはこれがSMの支配構造改善のためだと主張しているが、SMブランドマーケティング、ドリームメーカーの顧客のほとんどがSM以外にない会社、HYBEがここまで買収するのは、何か別途のプレミアム支給を受けるためのものと解釈せざるを得ない。

なお、HYBEは明日(21日)午後、電話会議方式で企業説明会を開き、SMの持分買収に関連した、小口株主を対象に公開買収などを進行する予定です。