SM紛争、イ・スマン氏はHYBEにSM株売却で利益
SMエンターテイメントの経営権を巡って争っていたカカオに対し、HYBEが買収中断で合意したことを受け、金銭的にもっとも実益を得た人物が、イ・スマン前総括プロデューサーだと話題になっています。
イ・スマンPDは自身が保有するSM株(18.45%)のうち、14.8%を1株当たり12万ウォンでHYBEに売り、すでに4228億ウォン相当を手にしています。
今回の「SM経営権紛争」直前の昨年11月頃のSM株価が6万ウォン台だったことを勘案すれば、大きな利益を得たことになります。
SM株、週明けから21%も下落
カカオとHYBEの直接交渉により、電撃的に収束した今回の騒動について、個人投資家らは困惑しています。
先週までは15万ウォン前後(最高値16万ウォン)を行き来していたSM株価ですが、週明けの本日(13日)、10日の終値より23.48%も下落した、11万3100ウォンとなっています。
これと共に、イ・スマンPDの残り持分(3.65%)に対する今後の処理の行方にも関心が集まっています。HYBEはこれに先立ち、この残り持分に関してもプットオプション(一定期間内に、あらかじめ決められた数量・価格で売却する権利)の行使を明かしていました。
加えて、イ・スマンPDが保有するSMの子会社「SMブランドマーケティング」「ドリームメーカー」持分も700億ウォンで買収し、環境・社会・支配構造事業に10年間で100億ウォン支給することも約束していました。
今回、HYBEがSM買収手続きを中断したことで、これについての調整が必要に見えますが、イ・スマン氏個人に有利な契約となっているため、総額5000億ウォン相当を手にするものと見られています。