HYBE、カカオの「SM株」公開買収に参加へ
SMエンターテインメントの経営権をめぐって激しく争っていたHYBEとカカオエンターテインメントでしたが、HYBEが持ち分をカカオに売却する準備を進めていることが明らかになりました。
昨日(24日)、金融監督院の電子公示システムによると、HYBEが保有するSMエンターテインメントの持分19.52%(375万7237株)を、カカオの公開買収に参加することが公示されています。
カカオは現在、1株当たり15万ウォンでSM株の公開買い付を進めており、HYBEが保有する持分全量を売却した場合、5636億ウォン規模の投資金回収が可能になるものと見られています。
差益により、HYBEが1000億ウォン相当の利益
HYBEはこれまで、創業者イ・スマン氏の持ち分買い入れなど、4500億ウォン相当をSM経営権紛争に投入しており、「銭の戦争」が展開されていましたが、HYBEがカカオに持ち分を売却することで、1127億ウォン規模の相場差益を得ることが予想されています。
HYBE関係者
「SM経営権取得計画」を撤回したことにより、保有持分をカカオの公開買収に参加することに決めた。カカオによる公開買収に参加することで、保有持分の一部、または全量の売却が可能になるだろう。
大口のHYBEが公開買収に参加することで、一気に流れは変わり、これまで争奪戦となっていた小口株主は公開買収優先順位から追い出される可能性が出て来ました。
証券関係者
公開買収期間の終了後、SM株価は変動性がより大きくなると見ている。最悪の場合、経営権紛争以前の8万ウォン台まで株価が押される可能性もある。