米「ビルボード」またK-POPけん制?ファン愛用「公式ストア」集計を除外へ(公正性?K-POP対策?)

米ビルボードが新たなルールを発表

米「ビルボードチャート」専売ストア集計を除外へ

米国「ビルボード」が、新たな集計方法として、これまでK-POPファンが多く愛用しランキング上昇に貢献してきた、アーティストの公式サイトからの購入数を集計から除外すると発表しました。

ビルボードが発表した内容によると、「D2C(中間業者を介さず、自社ECサイトを通じて直接顧客に販売)」いわゆる「公式ストア」とされる販売方法で、アーティストが自身の公式ホームページを通じて、ファンに直接販売する販売量を、今後は集計対象から除外すると発表しました。

「専売サイト」の販売方法を問題視

「D2Cサイト」とは、iTunesやAmazonミュージックのような、様々なアーティストがラインナップされた総合的なプラットフォームではなく、「〇〇オフィシャルストア」のような、アーティストが自身のアルバム・音源だけを専売する公式オンラインストアを意味します。

これまでは、この専売サイトの集計もビルボードのメインシングルチャートである「HOT100」に加算されていましたが、このようなサイトでは時折、あの手この手で、デジタルシングルを1ドル未満で安く売ったり、ジャケットを変えた新バージョンや、リミックスバージョンに変えて再販するなど、様々な方法で「HOT100」チャートの上昇を狙った手法が問題視されていました。

ビルボードチャートでランクインしている、BTS、BLACKPINK、TOMORROW X TOGETHER、Stray Kids、SEVENTEEN、NCTなども、このような米国公式ホームページを保有している状況です。

これまで「公式ストア」は、相対的にストリーミングや、現地ラジオ集計に弱いK-POPアーティストにとって、ファンがその代わりにランキングを上昇させられる購入先として知られていました。

K-POPへのけん制?あくまで「公正性」と肯定的な意見も

このような理由から、K-POPアーティストやファンにとって、この「公式ストア」が集計から除外されてしまうことは、K-POPアーティストの排除、けん制、だとの意見も集まっています。

<韓国の音楽評論家>

ビルボードが米国音楽市場の中心がストリーミングに移った状況で、ファンダムによるダウンロードの力で『HOT100』で1位を占める事例は望ましくないと見たようだ。

今回の変更で影響が出る、と言われているアーティストはK-POP歌手が多いが、K-POPファンはこれにも対応し、また別の方法を探すだろう。

なお、公式ストアを通じた販売を行っているのは、K-POP歌手だけではないため、「K-POPへのけん制」とだけ見ることに否定的な意見や、あくまで

今回の措置はチャートの公正性を担保するためのもの

と、肯定的な意見もあります。