開催中「スカウトジャンボリー」不衛生、準備不足、世界から批判
現在、開催中の世界的なボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回 世界スカウトジャンボリー（8月1日～12日）」が、暑さ対策の不手際、不衛生な環境など、参加者の劣悪な環境が問題視されている中、ある議員が提案した、K-POPを代表するグループ、BTSへのステージ出演要請が話題になっています。
韓国側は今回のイベント開催地に決まってからの6年間で、1171億ウォン（130億円相当）を投入して準備を進めて来ましたが、結果として、気温35度以上を連日記録する猛暑の中、世界中の10代の若者（世界150ヶ国、4万人余りの青少年隊員）を、木が1本もない干拓地で野営させ、熱中症、虫刺されなど、1000人以上が病院へ搬送される事態となっています。
また、トイレが清掃されておらず利用を避けるため、なるべく水分補給をしない人や、男女区別もなく、カーテンすらないシャワーのため性犯罪も起き、シャワー利用を避ける人、支給された食事にカビが生えていたなど、あまりにひどい環境であることから、一部参加国は隊員を守るため、撤収する事態となっています。
BTSを自分たちの不手際の帳消しに利用？とさらに批判
各国でも、このまれにみる劣悪な環境で開催された今年の「世界スカウトジャンボリー」への批判の声は強く、韓国国内からも「国の恥」と非難が殺到しています。
そんな中、国会議員 ソン・イルジョン氏が、現在一部メンバーが入隊中のBTSについて、自身のSNSに
（スカウトジャンボリーに世界中から集まった若者のため）BTSは公演すべき。
大事な参加者のため、韓国文化の力でスケジュールの穴を埋める必要がある。
国防省に対し、11日のイベントにBTSが出演できるよう、あらゆる必要な措置を講じるよう要請する。
と、特例として本日（11日）、スカウトジャンボリーを記念して開催されるK-POPイベント「2023 セマングム世界スカウトジャンボリー K-POP SUPER LIVE」に、BTSをサプライズ出演させるよう要請する、とのメッセージを掲載し、さらに炎上しています。
自分たちが招いた混乱や不手際の責任を、BTSに押し付けている。
自分たちが大会準備を怠っただけ、責任は自分でとれ！
BTSが登場すれば、無かったことにできるとでも？
何をやろうとも、今回の世界的な恥を帳消しにできることはない
など、批判がさらに強まっています。
最終的にHYBEが8億ウォン相当のBTSフォトカードを無料配布へ
ソン議員が提案したBTS特例ステージ復帰要請について、国防省は「何もコメントすることはない」と回答していましたが、本日（11日）、HYBE側がBTSフォトの無料配布を発表しています。
本日のコンサートを観覧する隊員全員に、韓国訪問を記念し、BTSフォトカードセット 4万3000個を無償提供する。
このフォトカードはBTSメンバー7人分が1つのセットとなった、HYBEで実際に販売されている商品で、総額は約8億ウォン相当します。
