「ミスタートロット」出身キム・ヒジェに軍服務違反・恩恵議論
人気番組「ミスタートロット」出身のキム・ヒジェについて、入隊中に芸能事務所と契約締結したとする、軍人身分中の営利活動による「軍法違反」「恩恵」議論が起こっています。
現在、キム・ヒジェに提起されている議論は、除隊前に
芸能事務所とのマネジメント契約をかわした
番組撮影のため、数回外出と外泊をした
個人営利活動であるテレビ出演料の受け取り
この行動は軍人の地位および、服務に関する基本法の中で「営利行為および兼職の禁止」に違反すると解釈されています。
入隊中に勝手に民間企業と契約
キム・ヒジェと「ミスタートロット」の活動やコンテンツを管理する「ミスタートロット文化産業専門会社」は2019年11月23日、放送・芸能活動に対する歌手活動契約を締結しています。
キム・ヒジェが「ミスタートロット」のサバイバルで8位内に入った時点で、アルバム制作、テレビ出演、イベント、公演、広告活動など、全ての芸能活動に対する権限を同社に委託する、との契約がかわされており、契約期間は「ミスタートロット」本放送終了時点から18ヵ月後まで、となっています。
現在、問題視されているのは「契約効力が発生した時点(最終放送日3月14日)」のことで、キム・ヒジェは2020年3月17日に除隊しており、除隊の3日前の軍人身分のうちに、勝手に民間企業と契約したことになります。
続けて「ミスタートロット」出演当時に受け取った出演料も、「営利行為の禁止」に抵触する可能性が出ています。キム・ヒジェが「TV朝鮮」と結んだ出演契約書によると、テレビ朝鮮は出演料として毎回10万ウォンを支給し、2020年1月2日~3月14日まで、計12回で120万ウォンを受け取っていたことになります。
(法曹関係者)軍人は講演などで「講演料」を受け取ることはできるが、これはあくまで自身の業務と関連した情報を提供する場合にのみ。歌手としてテレビ出演したキム・ヒジェは、軍と関係のない個人目的のための利益所得と見ることができる。
例え出演料を除隊後にまとめて受け取った、としても、服務当時に営利活動をし、稼いだ所得であるため違反。
他にも「ミスタートロット」撮影のための外出・外泊も問題視されています。
「ミスタートロット」は約1万5000人余りの参加者による予選を経て、101人の候補者で撮影が進みました。個別戦やチーム戦など、様々なミッションがあり、撮影も1日がかりなことも多く、宿泊しながら2日以上かけて撮影した日もありました。
歌手PSYのケースでは、3年の服務中に56回も公演をしていたため違反と指摘され、軍隊に再び行かなければならなかった。1年8ヶ月間に数回外出し、放送出演もしていたキム・ヒジェも同様の議論は避けられないだろう。
さらに、「番組出演のため」との理由や目的のため、頻繁に外出や外泊を許可していた部隊指揮官への批判も強まっています。
「賞金」「軍広報活動」と同じ、との反論でさらに批判
キム・ヒジェ側は「軍服務違反・恩恵」との議論に対し
「TV朝鮮」に確認した結果、当時キム・ヒジェは軍楽隊にマネジメント契約と出演料などを報告していたが、それが違反になることは把握できていなかった。
(外出、外泊について)キム・ヒジェは軍楽隊幹部と共に外出しており、競演が遅く終わる日には近隣の軍ホテルで宿泊し、翌日部隊に復帰していた。全て軍楽隊と協議して進行していたもの。
取材に応じた軍楽隊側
(出演料の受け取りについて)番組側の規定と思い処理したため、正確な日付までは計算できていなかったことは誤り。兵士が「囲碁大会」に出場して受ける賞金と同じだと思った。
ただ、これまでも『朝の広場』などに出演して出演料を受け取った事例もある。
と反論するも、「ミスタートロット」出演料はあくまで個人の営利活動であり「賞金」とは別であること、加えて「朝の広場」は軍広報のための活動の1つであるため、キム・ヒジェが個人営利で受け取ったテレビ出演料とは全く意味が違う点でさらに批判されています。