【SMエンタ内紛】所属アーティストに動揺広がる(イ・スマン支持派も、新体制の成果どれだけ待てるか?)

退陣?反撃?イ・スマン創業者

SM新体制、社員はおおむね賛成、アーティスト側は複雑

現経営陣が「脱イ・スマン」「kakaoとの提携」など、新体制「SM3.0」を発表した中、今回の決定が正当な協議を経ていないことを指摘し、イ・スマン氏が法的対応を予告しました。

違法な決議に賛成した理事に対し、民・刑事上のすべての法的責任を問う

内紛状態にあるSMエンターテインメントについて、所属アーティストにも動揺が広がっています。

現経営陣が打ち出した新体制「SM3.0」は、危機感を持つSM社員(体制改善の必要性)におおむね支持されていると伝えられていますが、一方でキム・ミンジョンなど、所属アーティスト側からは、これまでのイ・スマン氏の実績から、彼のプロデュース能力を評価する声など、社内でも意見が分かれている状況が報じられています。

イ・スマン氏が筆頭株主ではあるものの、どこまで主張が通るか?

現在、イ・スマン氏は来月の株主総会に向け、大株主としての自身の意見をどう表明するかを考えており、「SMの未来」の大きな転換点だと注目されています。

イ・スマン氏は変わらず約19%を保有する筆頭株主であり、彼を支持するモバイルゲーム会社「Com2us」が昨年4.2%ほどを保有したことで、20%以上を確保している状況ですが、その他の株主がどれほど創業者の意見を支持するかは未知数となっています。

実際、昨年3月の株主総会でSMは社内理事2人を新規選任しようとしたものの、株主らの反発にあい失敗、一方、持分1%のファンド「アラインパートナーズ( Align Partners)」が推薦した監査は81.3%に達する圧倒的な賛成率で選任されるなど、16もの機関投資家らがアラインを支持、アラインの影響力が大きいことを示しました。

そもそも今回のイ・スマン氏退陣騒動も、創業以来会社を率いて来たイ・スマン氏が2010年、登記取締役から退き、自身で個人会社「ライク企画」を設立、その後は同社を通じてプロデューシングの名目でSMから毎年200億ウォン以上を受け取っていたことが、株主側から問題視されたことが発端となっています。この問題提起をしたのが、まさにアラインであり、SMは結局「ライク企画」との契約終了の決断を下しています。

アーティストに動揺、全ては新体制の結果次第

先週(3日)のイ・ソンス、タク・ヨンジュン共同代表による新体制発表から始まり、イ・スマン氏の反論など、アーティストの活動にも影響が出始めていることが報じられています。

歌謡関係者

aespaのカムバックが延期されたらしい。公式発表されたわけではないが、新アルバムの発売を20日に予定していたものの、延期になったとの情報が流れている。

SM所属アーティストにとって、依然イ・スマン氏の影響力は大きく、キム・ミンジョンが「退陣反対」を表明した時、一部アーティストもこれに賛同しようとした話も出ています。

全ては新体制である「SM3.0」がどれほどの成果を出すのか?がもっとも重要と見られています。

歌謡関係者

「SMの未来」は結局、今年SMがどれほど良い結果を出すかにかかっているのではないか。新しいビジョンを提示しただけに、良い結果を出すなら分からないが、そうで無かった場合、アーティストたちの動揺は続き、『구관이 명관(旧官が名官)前の方が良かった、去った後に良さが分かる』という雰囲気になりかねない。

新しい戦略が成果を出すまで待ってくれるなら良いが、果たして株主、市場、アーティストがどれほど待ってくれるのかもカギになりそうだ。