HYBE「Weverse」、SM「Bubble」同盟は可能なのか?
HYBEがSMエンターテインメントの経営権を巡るKakaoとの対立を終了させ
両社のプラットフォーム関連の協業案についても合意した。
と発表したことで、両社が保有するK-POPファンアプリの今後について注目が集まっています。
<Weverse>
HYBEが保有し、HYBEレーベルアーティストはもちろん、BLACKPINKなどYGエンターテインメントのアーティストらが参加。
月間利用者数700万、昨年第3四半期基準の売上 4455億ウォン
<Bubble>
SMエンターテインメントが子会社「Dear U」を通じて運営、JYPエンターテインメントも株主となり参加
有料購読者120万、昨年第3四半期基準の売上 510億ウォン
単純に昨年末までの売り上げで比較すれば「Weverse」がリードしている状況ですが、K-POP市場のコアエネルギーである個別のグループファンの爆発力を考慮すれば、この関係はいつでも逆転できる状況にあります。
「Bubble」は「UNIVERSE」買収でラインナップ強化
特に「Bubble」にはJYPアーティストが参加しており、 JYPは同プラットフォームを運営する「Dear U」の2大株主となっています。
今月末にはJYPのジョン代表が「Dear U」の理事会に非常務理事として合流する予定で、SMとJYPは「Bubble」の共有を通じて、より関係を深めることに。
さらに「ポストBTS」と言われている、StrayKids(JYP)、NCT(SM)両グループが「Bubble」にいる強みに加え、最近「Dear U」は3番目のK-POPアプリ勢力であった、NCSOFT運営の「UNIVERSE」を買収(サービス終了しBubbleへ移行)、「UNIVERSE」には(G)I-DLE、ATEEZ、IVE、などが所属しているため、よりラインナップが強化されています。
「プラットフォーム」協業問題、今後のK-POP市場にも影響
HYBEのバン・シヒョク議長は今後の課題となる「プラットフォーム協業」について
まだ申し上げることはできない段階だが、早く実質的協力の方案を用意する。
と回答していますが、実際は方案の過程で、超えなければならないハードルがいくつもあります。
HYBEはすでにカカオのSM持分公開買収に参加し、持分8.62%を処分しています。つまり、SMエンタの今後の運営に関し、HYBEの影響力は減っており、その上、HYBEが「Bubble」の運営に介入するとなれば、2大株主であるJYPも説得しなければならない状況にあります。
今回のSM経営権紛争を経て、カカオとの協議は進むとしても、その先のJYPエンターテインメントとの協議はまた別の問題となります。
仮にもし、SMアーティストが「Weverse」に引越すことにでもなれば、「Bubble」の価値は一気に下落し、JYPが損害を受けることは明白で、これを見過ごすことはないと思われます。
ファンダムがK-POP市場を支える根幹であるため、彼らを一つに集めた「プラットフォーム」の重要性は大きくなっている。
HYBE側の「NAVER」、SMを買収した「kakao」、この巨大情報技術(IT)企業であり、ライバル関係にある両社の利害関係を含め、ファンプラットフォーム事業の行方が、今後のK-POP市場に大きな変化をもたらすだろう