「限韓令」7年、現在の状況
韓国がアメリカ軍が開発した迎撃システム「戦域高高度防衛ミサイル(THAAD)」を設置したことに反発し、中国政府が2016年頃より「韓流禁止(限韓令)」や中国人旅行客の渡航を規制した方策で、7年が経過した現在、K-POP活動への影響が報じられています。
<中国本土でのK-POP公演再燃はまだ遠そう>
今年に入って、K-POPスターの中国活動が「ファンサイン会」を中心に再開されているが、「限韓令」の完全解除まではまだ遠そう。
芸能関係者からは一部で、ファンサイン会などを足がかりに「大型公演も近いうちに実現するのではないか」との期待の声もあるが、その時期は簡単に予想も難しい。
今年に入って、やっと「サイン会」はできるように
「限韓令」から7年、最近やっと、中国籍のないメンバーも参加したサイン会が中国本土(上海、広州など)で対面で解禁されるようになった。
まだ今年初めまでは、コロナの影響も重なり、K-POP歌手の中国活動はオンラインだけのイベントに限定されていた。やっと小規模ではあるものの、イベントとして活動が再開できそうな雰囲気もある。
夏頃からはStrayKids、LE SSERAFIM、(G)I-DLEらがサイン会を行い、年末はさらに増えて、ITZY、NCTDREAM、TOMORROW X TOGETHERらも予定されている。
また、韓国籍ではないものの、海外国籍でK-POP歌手として活動しているアーティストの公演は少し開催され、ヘンリー(SUPERJUNIOR-M・カナダ国籍)が単独コンサート、パク・ジェボム(元2PM、米国国籍)は現地のクラブで単独公演を開いています。
「直前キャンセル」の危険性で計画できず
K-POP関係者からは
今年、中国内でのK-POPイベントが増えたのは事実だが、すぐに「本土公演」まで実現するのは難しいだろう。
「公演」とは、確定後にチケットを売るまで分からないもの、以前のようにツアーを計画する状況にもなく、今もこれまでと改善された様子もない。
小規模な「サイン会」ですら、顔色を伺いながら制限的に行っている。
と、仮にその時点で許可が下り、準備を進めたとしても、開催直前で「公演規制」などが発令される危険性を危惧し、なかなか企画を進めることすら難しい状況であることを明かしています。
実際に今年、ヒョナ(元4minute)が武漢での音楽フェスティバルに参加する予定でしたが、不発に終わり、ジョン・ヨンファ(CNBLUE)も中国のバラエティー番組出演のため中国まで行ったものの、突然出演がキャンセルされています。