キャンパスの活気か?ただの無駄遣いか?
大学の大型イベントに人気歌手が出演するようになり、毎年、出演者への注目が高まっていますが、現在では1年間の学生支援予算の半分以上を「イベント費」として投入され、さらにそれがほぼ出演料となっていることが問題視されています。
最近では、いわゆる「S級」とされる人気トップの歌手に依頼することは必須となり、それによりギャラも高騰中なため
キャンパスの活気 vs 学費の無駄遣い
との議論になっています。
「学生支援にまわせ」の声
今月末に開催が予定されている、釜山大学は今年「フェスティバル事業費」として約3億ウォンが投入されています。これは今年の「学生活動支援予算」の約64%にあたる金額です。
釜山大学に限らず、大型イベントを開催する大学運営側は「韓国トップクラスの歌手3組以上にオファー」を目標に動いていることが明かされ、各大学が争うように派手さを求める流れが加速しています。
毎年「今年は誰が来るのか楽しみ!」という学生たちの期待の声がある一方で、生活費に苦労している学生もいることから「食費など、学生支援にまわせ」という声もあります。
1年で予算が倍に?「有名歌手を呼ぶ」と約束
釜山大学は今月末(28~30日の3日間)に開催を予定しており、事業予算は3億305万ウォンで、昨年の1億5000万ウォンから2倍になっています。
(大学側)今年は特に現総長が『祝祭に有名歌手を招待する』と公約していたため、例年より大きくなった。
地域住民も祝祭には参加できるが、学生たちが一番前の席で公演を楽しめるよう対応する。
他にも、釜慶大学は1億9000万ウォン、順天郷大学は1億7000万ウォンなど、各大学が2億近いイベントに予算をかけている理由として
トップクラスの歌手を呼んだ場合、1組に通常3000万~5000万ウォンかかるため
と説明し、交渉リストとしても
1組は必ず「S級」ガールズグループ
OH MY GIRL、クォン・ウンビ(IZ*ONE出身)級以上と交渉、同クラス以上であれば変更可
など、細かく条件があることが明かされています。
ダフ屋まで現れ、本来楽しむべき学生が観覧できない事態に
学園祭の豪華ラインナップで一躍有名になった延世大学は、あまりに人気歌手(aespa、LE SSERAFIM、IVEなど)が出演するため、一般コンサートと同様「ダフ屋(チケット1万7000ウォンがダフ屋価格10万~20万ウォンに)」まで出始め、本来楽しむべき学生が観覧できない事態となったことから、今年からチケット譲渡が禁止されています。